耳を澄ましてみると聞こえた。 「兄貴。 あの鞄にこれ、入れて。」 「はぁ。 帰国したてのやつを使うな!」 「しかたねぇじゃん。 動けねぇんだもん。」 「琴ちゃんにやってもらえばいいのに…。」 とそれを聞くと沈黙に。 そして一言言った。