その点は誉めるよ。 「なぁ。 琴音。」 そう言ったあたしを覗きこむ。 全く。 「あ、わかったかもしんない。 あれだろ。」 そう言って黒板を指差す。 黒板にはさっき決まったあたしたちの店が。 「うん…。」 そううなずくと莉雨は笑って頭をなでた。