「おーい。 琴音。 おっせんだよ。 なに、油売ってんだよ。」 「あ、ごめんごめん。 今行くから。」 あたしは軽くお菓子を持って、隣の家に急いだ。 「っはぁ~。」 「あらいらっしゃい! 琴音ちゃん。」 「こんにちは。」 莉雨のお母さんが明るく挨拶してくれた。 ってか珍しいな。 お母さんがこの時間にいるなんて。