怜音の血がたくさんついた 自分の手の平を見つめてると 「あっ!ごめん! 血 ついちゃったね ちょっと待ってって……」 そう言って怜音は 私の腕を掴むと そっと自分の顔を近づけて 血のついているところを ペロッと舐めた! 「ぅひゃっ」 小さく悲鳴をあげると 静かだった教室で 私の声は目立ったらしく 一気に皆の視線が いちばん後ろの席の 私たちに向く。 きゃー もぅ やだよぅ!!