最愛〜最高の涙を君と…〜








サラリーマン、OL、学生…。
行き交う人たちは
みんな今から家に帰るんだろうか。

それとも友達と遊ぶ?
みんな家族はいるの?




どうしてあたしだけが…。





そんなこと思ったって
しょうがないのは分かってる。
だけど自分の運命を呪わずには
いられなかった。





誰もいないアパートに帰って
自分一人のためにご飯を作って
あたしは誰のために生きてるんだろ。










「おーい、こんなとこで一人でなにしてんの?」

「え?」




声をかけられたと思って
顔をあげると、




「っしゃー!!当たりっ♪」

「なー、こんなとこで何してんの?寒いし、どっかいかね?」




誰、この人たち。