制服から私服に着替えて
鞄の中に財布とケータイ、
そして求人誌を入れて家を出た。
本当は中学を出たら
高校に行かないで
働くつもりだった。
だけど、両親があたしに
残してくれたのは
高校に行くのに充分すぎる大金。
だけどお金は使えば消える。
今のところ学費も生活にも
困ってはいないけれど、
バイトをして生活費くらいは
自分でなんとかしたい。
コンビニに置いてあった
テイクフリーの求人誌。
条件の良さそうなところに
電話をして今日がそこの面接日。
夏帆と瞬には決まってから
話そうと思ってる。
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