最愛〜最高の涙を君と…〜









――――――放課後。








とりあえず体育館裏に
来てはみたものの。



「……………」



一向に誰も来る気配がない。
ただのイタズラ?



「ん?」



夏帆と瞬と山都が
草むらに隠れているのが見えた。





先帰っててって言ったのに。
しかも見え見えだし。
隠れるならせめてもっと
うまく隠れてよね。







ケータイで時計を確認すると
ここに来てから10分経っていた。



あたしだって掃除当番だったし
遅くなったと思ってたんだけどな。







あと5分待ってそれでも
こなかったら帰ろう。