「何言ってんの翔君。絶対ありえない。瞬と夏帆は分かるけど…」
あたしはどう考えてもありえない。
うん。ないない。
「もーいい加減自覚してよね。私らが教室に入った時もみんな一斉に静かになったり、3年生にも絡まれたって言ってたじゃん!!」
「「絡まれた!?!?!?」」
またすぐに瞬と翔君が反応する。
「おい、聞いてねーぞ!」
「麗、3年って誰だ?名前は?俺がしめてきてやる」
「…名前なんて知らないよ」
それにしてもみんな目が悪いのかな?
それともこの2人といることで
あたしもちょっとは可愛くみえるとか?
………それはないか。
「でも一ノ瀬先輩が助けてくれたんだよ。ねー♡麗っ?」

