最愛〜最高の涙を君と…〜






「あんた一ノ瀬颯って知ってる?」



ん?



「さっきいた奴でしょ?」

「そういうことじゃなくてどういう人間かってこと」



どういう人間?
一ノ瀬颯は一ノ瀬颯でしょ。



「言ってる意味が分からない」




2人は顔を見合わせて
ため息をついた。




「いいか、麗。よく聞けよ」




そう言って瞬と夏帆は
あたしに一ノ瀬颯という人間が
どういう人間なのかを聞かされた。