最愛〜最高の涙を君と…〜






瞬とその男は一緒に
あたし達の方に寄ってきた。


それと同時にクラスの女子達もざわつきだす。



「瞬、この人は?」

「あーこいつ、山都っていうんだけど昨日仲良くなった奴いるって話しただろー?んでさ、一緒に昼飯いい?」



あーなんか席となりで意気投合したとか?

ゲームに夢中で
あんまり覚えてないけど。



「そうなんだ全然いいよ♪えーっと、や…まとくん?」



遠慮がちに夏帆がそう言うと
人懐っこそうな笑顔をむけて
彼はそれに答えた。



「山都でいいよ。俺も夏帆って呼ぶし!よろしくな」

「そっ?じゃ、よろしく山都。んで、この子が麗ね。人見知りだけどいい子だから」



あたしの肩をどんっと押して
夏帆が勝手に自己紹介をした。



「俺人懐っこいし大丈夫!麗もよろしくな」


なにが大丈夫なのか…。
まあ、瞬が仲良くなるってことは
良い奴なんだろう。




ただ、夏帆と瞬だけでも
目立つのにこの人懐っこい
いかにもモテそうな山都が
加わることでさらに目立ちそうだ。