「浅井?お前が麗の…?」 彼は何も言わず不敵に笑っていた。 その笑みはなんとも気味が悪かった。 「麗っ、知り合い?」 夏帆があたしの腕に しがみつきながら言った。 「知、り合いっていうか…」 知り合いではない。 彼は入学して4日目 あたしを呼び出した人物だ。 正確には間違いだったみたいだけど。 次の日1人でいるときに 声をかけられて 手紙を入れる場所を間違えたと わざわざ謝ってくれた。 そんな彼がどうして?