「気持ちわりぃ」 「やだ、なにこれ…」 「警察届けた方がよくね?」 気持ち悪いとか、警察とか そういうの以前に怖かった。 この時一瞬、颯の顔が浮かんで なんだか嫌な予感がした。 「麗?大丈夫?」 「あ、うん…」 颯、大丈夫だよね? これはあたしに向けてだよね? ―――――――カタッ 不意に後ろから物音がした。