「うおっ!一ノ瀬!」
いつからいたのか
そこには颯がいた。
「で、何の話?」
「おい一ノ瀬!お前、麗の家に泊まったのか!?」
翔君…。
「あぁ、泊まったけど」
そう言ってチラッと
あたしを見てくる。
「やっぱり…俺の麗が……」
「………まじか」
「でかした、麗♡」
もう恥ずかしいこの3人。
「俺の麗って聞き捨てならないんだけど…っていうか、言ってないの?」
え?
颯は黙ったままあたしを見下ろす。
なんか、怒ってる?
そしてタメ息をついて
あたし以外の4人を見て言った。
「こいつ、ストーカーされてんの」
颯の一言でさっきまで
ギャーギャー言っていた3人も
山都も、そしてあたしも…
ここにいる全員が固まった。

