最愛〜最高の涙を君と…〜







みんなに報告してから
1週間ほどたった。





「あーねみ」

「昨日夜更かししすぎたね」





学校までの道のりで
あたしと瞬はうなだれていた。





「もーだらしないわね」





一人ピンピンしている夏帆。

昨日の夜は3人でトランプで
盛り上がってしまって
まったく寝れていない。



それなのに夏帆は
化粧も髪もバッチリ。

……一体何者なんだろう。








「あ」






颯だ。







前から颯がだるそうに
歩いているのが見えた。



付き合ってから
颯と瞬が会うのは
初めてかもしれない。