最愛〜最高の涙を君と…〜






「とうっ!」




――――――――ガンッ





ヒーロー戦隊みたいな声を出して
颯のスネを足蹴りした大輝さん。




「いっ」




その拍子にあたしを
勢いよく引っ張って店を出た。





「大輝さんっ?」

「んー?」




なぜか楽しそうな大輝さん。




「颯の顔見た?」

「え?いえ…」



なにがなんだかで
颯の顔なんて見る暇なかった。







「俺が麗ちゃんの手握った瞬間すげー嫌そうな顔してたよ」