瞬は完全に家族愛だ。 どっちも大切で どちらかを選ぶなんて あたしにはきっとできない。 ていうか、颯があたしを 選ぶこともないんだけどね。 ……自分で言ってて悲しい。 かといって瞬と 付き合うこともできない。 あたしはこれから どうなるんだろう…… いつも通り瞬と笑って 話すことはできるんだろうか。 「はぁ…」 あたしはまた大きく タメ息をついた。