「苦労って?」 いきなり山都が入ってきた。 …こいつの存在少し忘れてた。 「山都にもそのうち麗が話してくれるよ。あの子自身ももまだ乗り越えきれてないだろうから」 え、 「そうなのか?」 「あんた麗の何を見てんの?」 呆れたように 夏帆が俺を見た。 「たまに自分の世界に入っちゃってるときあるでしょ」 「あ、あぁ」 「多分たまーに思い出すんだろうね。あの子思ってることため込むタイプだし、まぁ、辛くなるだけだし聞かないけどね」 こういう時夏帆は本当に 麗をよく見てるんだなと思う。