先生への質問大会が 繰り広げられるなか、 あたしは窓の外をボーっと 眺めていて夏帆は何やら 真剣にケータイをいじっていた。 「ねえ、ねえ」 フイに前から声がして 顔を向けると、 「初めまして。俺、宮村彰」 「……はぁ」 「まじ2人とも可愛いよね。教室入ってきたときみんな息するのも忘れるくらい見惚れてたよ」 ウザ。 「本当に?ありがとー♪」 返答に困っているとさっきまでケータイに 夢中だった夏帆が答えた。