「遅いよ」 公園につくと颯がいた。 「………早いね。絶対来るの遅いと思ってたのに」 「誰に向かって言ってんの」 あなたですが。 颯はだるそうに近寄ってきて また、あたしの手を握った。 「ちょ、」 「行くよ」 もー…手を繋ぐ必要あるのかな。 颯はあたしに有無を 言わせない態度で歩き始めた。 まぁ、いいか。 なんか反論するのも 面倒なんだよね。