二人掛けのソファに、私と隣にはセイさんが座った。
「いくつか質問させて欲しい。」
「…はい。」
また、瞳の奥がキラキラと光る。
それは、私を疑う様な瞳。
その時、感じた。
まだ、ヒョウさんは私を疑いの目で見ている。
ヒョウさんだけじゃない、きっとその奥でジッと見つめる零さんも。
「君の名前は?」
「月島ーー、アンです。」
「アンちゃんね。
アンちゃんは、噂の事勿論知ってるよね?」
知りたくなくても、嫌でも耳にするあの噂の事に違いない。
「はい。」
「あの噂、俺は馬鹿げてると思うけど実際のところはどうなの?今メガネかけてるけどもしかして…?」
「本当か、嘘かは私にはわかりません。
本当だった時のために私はメガネをかけています。
でも、直接見てもセイさんと、ヒロくんには何も起きませんでした。」
「そっか、これで少しはあの臆病者も安心するかな。」
と、苦笑いを浮かべた。
「そうえば、ヒロくんは言ってました。
大切なもの、奪われちゃったーーっ」
確かに、あの時言ってたはず。
私は知らず知らず、やっぱり人に迷惑をかける存在。
「謎ーーだね。」
「最後に、もう一つ質問良い?」
私はその問いかけに、静かに頷いた。



