お前に全て、奪われた。 Ⅰ



「はぁ!?失礼な…っ。」



その言葉にすぐ反応したのは赤髪の蓮さん。

しかし、私の後ろの方に視線が行くとすぐに青ざめて口を閉じた。


そして、居心地が悪くなったのか、そのまま部屋を出て行ってしまった。


「ごめん…なさい。」


皆さんのお友達を初対面にして怒らせてしまったことに、頭を下げた。


「あいつは少し血の気が多い。

あまり気にするな。」



セイさんの大きな手が頭にポンっと優しく置かれた。



「君は全然悪くないよ。

さ、頭を上げて。
俺達も君の事もっと知りたいな。」


ヒョウさんの目の奥がキラリと光った気がした。