白衣の人は、まるで魔法を使っているかの様にヒロくんを眠りの世界へ導いた。
「はあ、全く世話の焼ける奴だ…」
ヒロくんの寝顔を見つめながら、薄っすらと笑みを浮かべた。
なんだかんだ言って、子供好きなんだなって初対面の私でもわかった。
そして、ゆっくりと立ち上がりバサリと乱れた白衣を着直す。
何だかその一つ一つが色っぽく見えてしまう。
スッと此方を見て、一礼すると
「改めまして、ここの専属医師を務めてる、久我咲也です。ーーよろしくね?」
手を差し出された。
いきなりの自己紹介に少し驚きながら自分も自己紹介をして差し出された手を握ろうとした。
「ーーーへっ?」
「…触るな、妊娠する。」
「ちょっとちょっとー、その言い方は無いでしょ。心配しないで、流石の俺でもお前のお姫様は取らないから、さ?」
「…チッ、黙れ……」
「何!?何で赤くなっちゃってるわけ!?ぷーーっ!超面白いんですけど!」
爆笑する、咲也さんと、口元を隠すセイさんに、私は状況が解らなかった。



