ヒロくんとセイさんは私を間に挟んで冷戦を続けていた。
いつかセイさんがヒロくんに殴りかかってしまうんじゃないかとビクビクしながら終わるのを待った。
「おじちゃんは、お姉ちゃんとどれくらい過ごしてるの〜?」
セイさんの事をおじちゃん呼ばわり!?
幾ら大人っぽいと言えど、その呼び方は…と、恐る恐るセイさんの表情を確認する。
セイさんは口元をピクピクさせ、何かを堪えて居る様、額には青筋を立てていた。
「…かんけえねぇ。」
「ぷっ…、そっか〜言えないんだ〜、因みに教えてあげる〜僕はお姉ちゃんと合計38回くらいは一緒に寝たんだ!ねっ!?お姉ちゃん?」
な、なんで此処で私に振るんだろうか…しかもとっても正確な数。
私は動揺を隠しながらも答えた。
「それくらいですかね…。」
答えた瞬間、ギロリとセイさんがこっちを睨んだ。



