「…何故笑う?」
「これをくれた人と全く同じ事を言うので…つい。」
すると、一気に黒いオーラが立ち込め、肩をガシッと強く掴まれる。
「……もしかして、男か?」
店主さんの事かな?
「…はい。」
「大切な人なのか?」
「えと、はい?」
店主さんは、私にとって大切な人?だよね。
唯一店を開けてくれる人で数少ない私のお友達?だから。
「…行くぞ。」
恐怖を感じさせるような低い声で私の腕を強く引っ張り外へ出た。
何か、怒らせちゃう様な事私無意識に言っちゃってたのかな。
その後も声をかけることが出来ず、ただその大きな背中を見つめて居るしかなかった。



