全部、私からだった。

床に転がっていた自分の鞄を、引っ手繰るように拾い上げて、部屋を飛び出した。

そうして、なりふり構わず全力疾走。



途中、ヒールがポッキリ折れて、勢い余って前方に思い切り転げた。


膝の皮膚が破れてみるみる血が滲む。

掌も擦り剥いた。



痛いよ、すっごく痛い。

涙が出るぐらい。


痛すぎて、涙が止まらないじゃない。




ヒールなんか履いて来るんじゃなかった。