全部、私からだった。

ようやく解放された私は、ベッドの上にうつ伏したまま、枕に顔を埋めて声を殺して泣いていた。



「ごめん、多恵。俺、どうかしてた」

ボソボソと謝るので、重い頭を持ち上げて、振り返るようにして見れば、りっくんは泣きそうな顔をしている。


ジーンズは履き終えて、けれども上半身は未だ露わなまま。



言葉が出てこなかった。

もう、話すらしたくない。顔も見たくない。


りっくんが、憎くて憎くて仕方がない。



脱力した身体を、意識的になんとか動かして起き上がった。

ゆるゆると、ベッドの上に無残に転がっている下着を手にとった。



「多恵……着せようか?」

「見ないで。あっち向いてて。二度と、その顔を私に向けないで」

怒りに任せて叫んだ。