全部、私からだった。

「うん」

と、頷いたけれど、


身体の奥深くから寂しい気持ちが込み上げてきて――

泣きたくなった。





すぐ戻ると言ったりっくんは、結局、日付が変わっても帰って来なかった。



午前2時を回った頃、ようやく玄関の扉が開く。


私はりっくんのベッドの上で、両膝を立て、壁にもたれかかって座り、ちっとも面白くない深夜番組を見ていた。



起きて待っていた私を目にしたりっくんが、一瞬だけ『まだ居たのか』という顔をしたのを、私は見逃さなかった。


見なければ良かった、そんな顔。



酷いよ、りっくん。

悲しすぎる……。