全部、私からだった。

りっくんの意地悪は更に続く。



私の背中に『それ』を突き立てて、

「手を挙げろ。動くと撃つぞ」

バカみたいな冗談を言う。



全然笑えない。


酷いよ。焦らされ過ぎて、頭の中がおかしくなりそう。



身体ごと振り返って、りっくんの首に両腕を巻きつけ、その首筋に顔を埋めた。


「りっくん、早く……」

耐え切れなくなって、訴えた。



「『早く』って何を?」

りっくんの意地悪は、いつまで経っても終わらない。



まさかこのまま『はい、多恵の身体は奇麗になりました』なんて言って終わりじゃないよね?



疼いている場所を、りっくんで満たして欲しいのに。


死ぬほど恥ずかしい言葉を、りっくんは私に言わせようとしている。

酷い、意地悪過ぎる。