全部、私からだった。

りっくんの両手が私の身体のあちこちを優しく伝い、ボディソープのヌルヌルした感触のせいで、変な気持ちになる。



「りっくん、やめ……」

たまらず顔だけ振り返って口を開けば、最後まで言い終える前に、りっくんのキスで塞がれた。



無意識に零れ出る声は、りっくんの中の何かを一層刺激して。


背中に硬いモノが当たっている感触。私はそれが、気になって仕方がない。



「りっ……くん、わたしの……背中に……」

喘ぎ声の合間に、必死になって言葉を発した。


「うん、どうしようか、これ」

またりっくんは意地悪なことを言う。


私の下腹の奥深くは、もう既に疼きだしているというのに。