「うーん。捕まえるっていうか――
平澤さんが殺される前に、俺がそいつ消す、かな? 多分……」
りっくんは涼しげな顔で、恐ろしい言葉を平然とその口からこぼした。
「『消す』って……きれいさっぱり?」
「そう、きれいさっぱり。
……って。やっぱ引くだろ? 平澤さんには引かれたくなかったなぁ」
りっくんは最後、がっかりしたように呟き、そうして再び視線を虎へと戻した。
だから、引かないってば。
どう伝えればわかってもらえるんだろう?
平澤さんが殺される前に、俺がそいつ消す、かな? 多分……」
りっくんは涼しげな顔で、恐ろしい言葉を平然とその口からこぼした。
「『消す』って……きれいさっぱり?」
「そう、きれいさっぱり。
……って。やっぱ引くだろ? 平澤さんには引かれたくなかったなぁ」
りっくんは最後、がっかりしたように呟き、そうして再び視線を虎へと戻した。
だから、引かないってば。
どう伝えればわかってもらえるんだろう?



