「…さ、佐々く…ん?」


「……なんで、言わねぇの?」


ギシッ!!


低い声と同時に、ベッドが大きく揺れて、佐々くんの体温が離れた。……瞬間、


――グイっ!


顎をつかまれて唇が重なった。


――ゾク……ッ


背筋に、電流が走る。



「……ん、んん、ぁ…は…」


――くちゅ…ちゅ…



息をつく間に、唾液を絡めて、


――絶対わざとだ……


やぁらしい音をたてる。

でも、その音に煽られて、急激に体が熱くなっていく。



――スキ。

どおしよう……

――佐々くんがスキ……



甘ったるい……、ハチミツみたいな濃密なキスに、

アタマの芯がとろとろになってく。

何も、考えられなくなっちゃう……