4月××日、

私の高校生活、初登校日だった。




風に揺られるミルクティー色の髪。

とは裏腹に、きっちりと優等生のように着ている制服。

校門で4.5人の先生が挨拶と生徒指導をしていた。

1人の堅いの良く、丸刈りでジャージ姿。

いかにも体育会系の怖そうな先生が私に気づいた。

周りの生徒は私から離れながら校門に向かう。

みな、当たり前だろ・・・みたいな顔で私を見ていた。

まあこんな髪・・・ねえ・・・

「おはようございます」

私は調度いい音量の声とお辞儀をして先生に挨拶した。



「君ー、クラスはどこ?そのリボンの色だと一年生だね?」

先生の中で1番若そうな先生が私の肩をつかまえて言った。

…セクハラ

やっぱり捕まったか・・・

「栗原 光希(くりはら みつき)、4組です」

ニコって微笑んでみた

周りの先生達はじっと私をみている

なんか空気悪い・・・

「君ねえ・・・初登校日早々、その髪は・・・入学説明会のとき言ったよね?
うちの学校は校則が厳しいって・・・」

私を見下して呆れたようにいった。

「でも先生?ほら、あの先輩たちは茶色ですよ?」

その問いかけに少し黙って

「君は一年生だろ。今日は見逃すから、明日からは黒くしてきなさい。」

意味わからん・・・

溜息をつきながら先生をあとにした。

4組の教室に入ると、それはそれは注目を浴びた。

前の席で5.6人グループになってるっぽいチャラそうな女子達が

私をジロジロとみてはコソコソと話していた。

きっとあれだろ、顔は対して可愛いくないのに髪が派手だの・・・

あんたらだって対して可愛いくないしぃ・・・

髪だって市販ので染めたっぽいけど下手くそ。

ふっと鼻で笑いながら黒板に貼ってある座席表をみて

自分の席へむかった。

教室の窓側の1番後ろだった。

案外好きな席。