学校への道から少し逸れた場所にある
小さな公園に向かう私たちは、
もう1人の幼なじみを待ちます。
私たちは幼なじみ3人組で
毎日一緒に登校しているのです。
公園のベンチに腰掛け
少しの間、和と世間話をします。
すると、向こうに汗を拭きながら走る
もう1人の彼が見えました。
「ごめ…、ちょっと遅れた」
「ちょっとじゃねえ。七海、お前いつも遅刻だよな」
「たまには早く来てもいいと思うよ!」
息を切らしながら「すまんすまん」と
軽く謝る"桜 七海<サクラ ナナミ>"に向かって
私と和はしつこく遅刻を責めます。
毎朝のノリです。
これでやっと幼なじみ
仲良しメンバーが揃いました。
