私は、人とビルでごった返す都会、


日本、東京都の中心に住んでいました。





車の走る音、人の話し声、足音。


都会は、昼も夜も関係なく

音や光に包まれていて

「休む」ということを

知らないように見えます。



そこに生まれた私"椎名 琴音<シイナ コトネ>"も

足音、話し声という音を

常に生み出しているのですが。





「琴音!早く起きなさい!」




「んー…」




「和<ノドカ>くん迎えに来てくれてるわよー!」




「あ、はあい!」




私は、今日も当たり前のように


お母さんに起こされ、

学校に行く支度をし、

急いで部屋を出ます。