『取りあえず……はい、』 「え……あ、あぁ……ありがと」 渡された水を一気に飲み干した。 身体に冷たさが染み渡って 意識がハッキリとした。 『大丈夫……?』 「あ、うん」 意識はハッキリしていても 思考はついていかない。 何で深久がここに? という疑問で 頭が埋め尽くされていた。 「深久……」 でも、感情は素直なもんで、 ずっと会いたかった深久に会えて 喜んでいた。 *