『はは……』 あっけない終わりだった。 賭けなんて、 やっぱりするんじゃなかった。 わたしに勝ち目なんてなかった。 最初から勝敗は決まっていた。 わたしの負け。 惜敗なんてもんじゃない。 惨敗。ぼろ負け。逆転不可能。 最後に部屋を見渡して 静かに言った。 『今までありがとう。 ばいばい、透』 *