『はは……』


あっけない終わりだった。


賭けなんて、

やっぱりするんじゃなかった。

わたしに勝ち目なんてなかった。

最初から勝敗は決まっていた。


わたしの負け。


惜敗なんてもんじゃない。

惨敗。ぼろ負け。逆転不可能。


最後に部屋を見渡して

静かに言った。


『今までありがとう。

ばいばい、透』