「かの~ん何処に行ってたの?」
「うるさい…」
「えっ?」
「てめぇうっせぇんだよっ俊!」
「俺ら付き合ってるんじゃねぇの?!」
「偽りの恋って言って付き合える分けないじゃん!!死ねっ」
「かのん…それは言い過ぎじゃない?」
「とにかくもぅ辞めて偽りの恋遊びは終わり!!分かったぁ?」
「別れられるわけねぇじゃん…?」
「ねぇ俊くんもやめたら?花音可哀想でしょ?」
「美那が口出しすんなよっ!!」
「はっ?意味わかんないんだけど…だからぁ~もぅ偽りの恋辞めてってことなの!!うざっ!!」
「だったらしゃーないか…」
「何?」
急に俊が近づいてきた。ほんと怖かった。気持ちが悪かった。
「俊くん…?!何やってんの?」
俊が迫り続けてくる。気が付くと自分の顔の前に俊の顔があった。
「やめてよっ…」
「逃げてっ!!花音!!」
私は思わず悲鳴をあげた。逃げようとしたが体が動けなかった。
その次の瞬間私は俊にキスをされてしまった。しかもファーストキスだった。
私はその場にぺたんと座ってしまった。状況が分からなかった。
「何やってんの?俊くん…?!」
私はやっと状況を理解した。状況を理解したと同時に涙が出てきた。
「かのん…大丈夫?」
「辛いよぅー(泣)」
「大丈夫…?俊くん!!謝りなさいよっ!!」
「謝れ謝れ謝れ」とクラスの子達も一斉に言い出した。
「俊を責めないで…?うわー」
「どうしたの?」
「思い出せないよー!!」
「何が?」
私は辛かった。昔もこのキス味わった事があった気がして…。
何だろう?何なの一体?