私は急いで受話器を置いた。
「いったい…誰?しゅんって…」
私は怖くなって急いで自分の部屋に入って勉強をした。だけどはかどらなかった。
私はいつの間にか眠りに落ちていた。
ぴぴぴぴぴぴぴ
目覚まし時計の音で起こされた。
「やばっ!!間に合わないー!お母さんなんで起こしてくれなかったの?いってきまぁす」
私は慌てて家を飛び出した。
「森ちゃんーおはよ!ひかるっちくんも!!朝からあついねー二人はっ!」
「うるさーい!黙れ黙れ」
「ごめんねー森ちゃん!」
「おはよーかのんちゃん!!」
へっ?誰?
「俺だよ俊だよー!!」
「昨日の変態おとこっ!!」
「お願いだからちょっとこっちに来てっ!」
私は細い暗い道に行かされた。
「かのんだって付き合ってるんじゃんよー!!」
「みたいだね~」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ちょっと!!いったい何なの?」
「あの聞いてくれない…?」
「はっ?」
「俺と…付き合ってくれない?」
「はっ?」
私は何言ってるんだと思った。
「だよね…だったら…3ヶ月だけでいいから…お願い!!」
「意味わかんないからっ!!死ねっ!」
「お願いほんとにお願いばぁちゃんに死ぬ前に見せたいんだ…彼女を…死ぬ前に…あと余命3ヶ月だからさ…」
「おめぇ…死ねよっ!!偽りの恋ってこと?ムリに決まってるじゃん!!うざっ」
「お願いこの通り…たったの3ヶ月でいいから…それからは新しい彼女見つけるし…」
「てかたったの3ヶ月って何?ムリに決まってるじゃん!!」
「ほんとのほんとにお願いばぁちゃん見てて可哀想何だ俺の心配ばっかりして辛いのに…だからさ…」
俊は土下座までした。
「絶対3ヶ月…?」
「あぁ…」
「わかった…」
私達は偽りの恋をはじめる事になった。
「ありがとね…」