【雅花音side】
彼氏なんかいらない…。
てかどーせ出来ないしっ!
バカな事を考えてないで勉強に集中しなきゃ…。
私は受験生なんだから…。

まわりの人達はみんな彼氏が出来ていく。
ほんとアホらしいと思う。
てかそう思うのは私だけ?
だってほんとのことだもん…。仕方ないじゃん。

「かーのーん!!何でそんな暗い顔してんのよっ!いつもの明るさはどうしたの?」
「いいよねぇ…。森ちゃんは…。はぁ…」
うち何言ってるの?嫉妬してんの?
森ちゃんは私1番の神友。小さい頃から一緒で美人でまぁ×2成績は優秀な方だ。
「どうだった?」
「何が?」
「面談…?」
「あぁ…。先生にいい感じだねっ!っていわれたぁ♪模試も最近頑張ってるねっ!だってさぁ~」
「いいね…」
美人な人は勉強がまぁ×2優秀な成績でも可愛がれる…。地味子は勉強をひたすら頑張ってやっと人と認められる。しかも美那の場合は体育の成績は優秀で部活も頑張ってるから尚更可愛がれる。
うちは勉強はトップの成績だか…体育の成績は普通で部活は美那と一緒の部活がいいんであって入っているだけだから普通に頑張ってますよー程度だった。

「花音ってさぁ~東大狙うんだったけぇ?」
「まーね…」
「花音だったら絶対合格するよっ!」
自分では、はっきり言って最近全然勉強に身が入ってから頭がもぅ腐ってる気がするよ…。だってこの前の模試だって全然解けなかったんだよ?
「森ちゃんは好きな人とかっているの?」
何で自分がそんなことを聞いたのか分からない。
ただきっと私は何となくって気持ちだけで聞いたんだと思った。
「何言ってるの?花音?いるわけないじゃん!!」
「ほんとはいるんでしょ?気になる人の一人や二人ぐらいは…いて当然でしょ?」
「だから何言ってるの?花音はいるの?」
「いないよ!!」
「私は…実はいます…。一人だけだけど…日向光輝くん…」
「ひかるっちくんかぁ…あの子はまぁモテ×2だもんねぇ…」
「好きじゃないからね?!」
「はいはい」
「言わないでね?誰にも絶対に!!」