【森ちゃんside】
「森ちゃんー森ちゃん…」
私は別の子達と仲良くしているふりをする。こんなのはじめてだった。
「森ちゃん」
はじめて森ちゃんがかのんのことを無視した。いつもだったら優しい声でかのんに『どうしたの?かのんー!イエーイ』
「森ちゃんっ!無視しないでっ!」
「何?」
「森ちゃん…ごめん」
「何が?」
「だからまた神友になろっ?ねっ?」
「私達はなれない神友になんか…」
「なれるよつ!!」
「何で?」
「そっそれは…」
「でしょ?私達はお互い頼っていちゃいけないの…だから私達は別れるのっ!!私にはひかるっちくんがいるし…あんたには俊くんがいるでしょ?」
「違うっ!私には…私には森ちゃんだけ…」
私は涙をこらえた。
「やめてよ…あんたのせいで何もかもが狂う…。死ねよどっか消えろっ!!」
言ってしまった。ほんとは心の中では何度も何度も謝っている自分…情けない。ごめん…かのん…あんたは私に頼っていちゃいけないの…。私も…。
「あぁ…ごめんね…」
花音は一人で走っていってしまった。
「お前さ…ばかか?神友失っていいのか?しかも、失う気持ち分かんねぇだろっ?だれかを失う気持ち…。」
「はっ?お前が言ったんだろ?近づくなって…」
「そういうふうに言われて簡単に今までも神友やめてきたのかよ?」
「もう終わったことなんだからやり直せるわけないよ…」
「お前の気持ちは花音に対する…」
「大好きだよぉーかのんー」
「だったら花音に謝れ…」
「今さら謝れないよ…(泣)」
「だから?」
「えっ?」
「謝れないって訳か…だったらもういいよ花音にもう近づくなよだったら…」
「わからないくせに俊くんなんかには…大嫌い…うざいんだよっ死ね」
私は殴ってしまった。
「あぁ…」
私は教室を飛び出した。
「いやぁーみなが…大丈夫?俊くん!?」
「あぁ…」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ごめんね花音…私…だけど私達もういてはいけないの…
花音だって分かるでしょ!?