桜が咲く頃に…。



でも、やっぱり無理だ。


これ以上、頑張れないって思ったんだ。

正直、ずっと前から…限界を感じてた。


それでも、俺は生きていたかったから。


だけど、初めてだった。



自分が…もう無理だって…思ったのは。



結構、病気を甘く見ていたのかもしれない。


というか、自分が病気になるなんて思わなかった。

親父と同じ病気になるなんて思わなかったんだ。


普通の高校生のままで良かったのに…。


病気のせいで、何もかも…壊された。



親父を恨んだこともあったよ。


親父と同じ病気になったのは、全部…親父のせいなんだって。

神様だって、恨んだ。


何で、俺だけが…こんなに辛い運命に遭わなきゃいけねぇんだよって。