桜が咲く頃に…。




俺は、過去を捨てて…未来だけを見つめて、遥奈を生きていたかった。


だけど…。それも無理そうだ。




本当は、もっと生きていたかった。

今、自分の存在が…遥奈の隣に居ないと思うと…。


どうしようもなく…心が痛む。

涙が止まらない。



俺さ、いっつも強がっていたけど、本当はすげぇ怖かった。

死ぬのが。


死にたくない。

絶対に死にたくない。

だから、絶対に病気なんかに負けない!



最初は思ってた。