遥奈へ 多分、これを読んでいるってことは、俺はもう居ないんだと思う。 思い返せば…、遥奈とは小っせぇ頃から、ずっと一緒だったな。 遥奈。 今、お前は笑ってるか?泣いてないか? 泣き虫なお前を守ってやれるのは、俺だけだからさ! なのに…。ごめんな? 先に逝ってしまって…。お前と同じ小幅で歩いていくんだって、決めていたのにさ…。 俺は嘘ついた。