桜が咲く頃に…。



「…うっ…うぅ…そうちゃぁぁん…」



あたしは、もう動くことのない…そうちゃんの胸にしがみつく。




そうちゃんが…。

大好きなそうちゃんが…。





もう目を覚ましてくれないんだ…。

もう大好きな声も聞けないんだ…。

もう笑ってくれないんだ…。



そうちゃん…。

一度だけでいい。


その優しい声で、「大丈夫だよ」って言って?

どんなことでもいいの。


あたしのこと、バカにしてもいいから…。



お願い…。


そうちゃん…。





あたしを…一人にしないで…。