桜が咲く頃に…。



あたしの願いは…。


もしかしたら…届いたのかもしれない。



そうちゃんは、静かに口を開く。




「……は…る、な…」

「…グスッ…うぅ…そぅちゃ、ん…」


もう、さっきまで…話す力もなかった、そうちゃんが…。



優しく…切なく、あたしの名前を呼んだ。






「…俺、も……幸せ…だっ、た…」