桜が咲く頃に…。



苦しいはずなのに…。

凄く苦しいはずなのに…。



もう、ほとんど残ってない力で…。



あたしの手を握る。



あたしは、ギュッと握り返して…。



そうちゃんに必死に話しかける。




「そうちゃん?…ッ…聞こえる?…あ、あたしだよ!…ヒック…遥奈だよ?…」


そうちゃんに、もう話す力なんてなかったんだ。


それでも、あたしは…懸命に話しかけた。



「…ウッ…そうちゃぁん…あたし、グスッ…あたしね?…そ、ちゃん…と一緒に居られて…ほん、とに…幸せだったぁ…」


そうちゃんは、薄く…目を開いたり閉じたりしていた。


「…ありがとうねぇ…そうちゃぁんッ……グスッ…あたしのために…ッ…いっぱい…グスッヒック……生きて、くれて…本当…に…ありがとぉぉ…」



どんなに話しかけても…。



そうちゃんから…返事は返ってこない…。



でも…それでも…。



そうちゃんに、伝えないといけないことが…たくさんあるんだ。