そうちゃんは、覚えてるかな?



あれは…寒い冬のことだったね…。




久しぶりに外出許可が出て、喜んでいた二人。



でも、外は凄く寒かったね…。



だから…あたしは、そうちゃんに…家でゆっくりしようって言った。




だけど…。


そうちゃんは…。





「どうしても、遥奈を連れて行きたいところがある」



それでも、そうちゃんの体のことを一番に考えて、止めた。


だけど、意地っ張りで強引な…そうちゃんは、言うことを聞かなかったね。



あたしも、わがままだけど。


そうちゃんも、あたしに負けないくらいわがままだったね?




でもね?


そんなところも、ひっくるめて…ぜーんぶ大好きだったよ?


そうちゃんの全てが愛しかったんだよ。