桜が咲く頃に…。



でも…やっぱり。


そうちゃんは、意地っ張りだから…。




あたしの手を借りようなんてしなかったね。



あたしが、そうちゃんの側で看病をしたい!って言えば…。

そうちゃんは、あたしが傷つかないように、オブラートに包んで…否定した。



“ありがとな、遥奈。でも俺、大丈夫だから”


やつれて、少し疲れ気味の笑顔で…あたしにそう言った。



何が、大丈夫なの?


何も…大丈夫なんかじゃないじゃない。



こんなに…たくさん、点滴もして…。


胃だって、摘出したんでしょ?



なのに…何で、大丈夫とか言うの?




どうして、頼ってくれないの?