そうちゃんの病室の前に、来ると…足が止まる。 そうちゃん? あたしね、あの時…一瞬考えたの。 あたし、本当に…そうちゃんに会ってもいいのかなって。 そうちゃんに会ったとしても…。 あたし、何もできない気がした。 だって、泣き虫で…いつも、そうちゃんに助けを求めていた自分が…。 そうちゃんの役に立つのかなって…思ったんだ。 あたしは…そうちゃんに、必要ない。 一瞬、そう思って…。 引き返したの…。 そしたらね…。