桜が咲く頃に…。



緊張して、出た言葉は…本当に些細な言葉。


そうちゃんと話すことって、こんなに緊張することだったけ?



幼い頃は…何でも言い合える、親しい仲だったのにな……。



こうやって、そうちゃんと…話して…凄く近い距離なのに…。


何だか…遠い。


凄く遠く感じる。



「ちょっとな…遥奈は?…どうして、戻ってきた?」

「…ちょっと…忘れ物を取りに…」

「……そっか…」



気まずい。



繋ぎとめる、言葉が見つからない。



どうすればいいのか分からなくて…。


キョロキョロしてると…。



そうちゃんは、軽く笑った。